建築実例
Works
Case.5 気品と風格の一棟
旅情を感じさせるお宿のようなくつろぎとやすらぎを住まいに。
S様邸
ご夫婦そろって国内旅行がお好きというS様。マイホームを新築するにあたっては、 これまで泊り歩かれた旅館の中でとくに印象に残った宿のイメージをできるだけ反映させたいというご要望をいただきました。
たとえば玄関前の目隠し壁。檜ムク材による2本の支柱の間に、塗り壁で丸窓をつくるなどの凝った造りで、 「旅館風」を再現。格子戸を開けて玄関を一歩入れば期待通り広い土間と渋い色合いの壁、木目の肌合いを生かした天井が出迎え、目と心を癒してくれます。
さらに奥へ進めば、家の西側に広がる石板張りの廊下がリビング越しに見渡せるという心憎い演出も。そして、その廊下の奥には、窓を介して庭の景色も垣間見え、 家の中にいながら季節の変化さえ楽しめるよう工夫されています。
このほか、障子丸窓が据え付けられた1階和室西側の飾り棚は、障子を通して室内に柔らかな外光を導き入れることができるほか、その背後にある2枚の可動扉を開け放てば外光を直接取り入れられ、 サッシを開けることで新鮮な外気まで取り込めるなど、機能面も十二分に考慮されています。
このように細部に渡って旅館風テイストが織り込まれたS様邸ですが、単に目を楽しませるだけにとどまらず、旅の宿さながらにそこに住まう人をくつろがせ、 日々の暮らしに潤いをもたらしてくれる、そんな一棟に仕上がっています。
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