華美になりすぎない、装飾に凝りすぎない、それでいてさりげない自己主張がある。 そんなシンプルでセンスの良い外観の住まいが近年、若い施主様を中心に支持されています。

T様邸も同様のケース。一見すると和風住宅のシルエットですが、ベース木と鉄板という、 どちらかといえば洋の素材をサイディングに用いてシンプルな中にもモダンなイメージをかもし出しています。

この「素材重視の家づくり」は施主様からのご希望に沿ったもの。外観に限らず、住まいの中にもこうした考え方が十二分に反映されています。

たとえば、床や壁、ドア、地袋に至るまでムクの木材を用いたり、家族が集まることの多い畳コーナーの壁にはクロスではなく、 ケナフを使った和紙風の壁紙を貼ったりするなど、天然素材の持つ風合いや美観をそのまま生かしたシンプルな仕様になっています。 また美観だけでなく、天然素材を積極的に採用することで家族にやさしい健康的な住まいが実現しました。

さらに空間設計もまた簡素で使いやすいもの。大きな吹き抜けのあるリビングからは１階の平面方向、 ２階方向への見通しもよく、当然ながら動線もいたって明快。同時に家族がどこにいてもその様子がわかるように 配慮され、互いのコミュニケーションが上手に図れる家に仕上がっています。