小さな子どもは幼稚園や保育園、あるいは実家に預けて夫婦で共稼ぎ。日中は家を留守に────21世紀の今日、そんなライフスタイルはごく一般的ですが、それなら思い切って「夜間帯の生活時間を充実して過ごせるような家づくり」 という視点があっても不思議ではありません。

じつはここにご紹介するT様邸もまさにこの発想で建てられた家。前職がバーテンダーという施主様らしく、キッチン脇に造作のバーカウンターや専門のビールサーバー台を置き、ご夫婦で好きなお酒を粋に楽しめるようしつられています。

もちろんナイトタイムを演出する照明もまた凝ったもの。さらに高級オーディオと大型液晶テレビを組み合わせた独自のAVシステムでグラス片手に好きな映画や音楽を存分に味わうこともできます。

さて、この魅力的な空間を構成しているのは和のスパイスを巧みに取り入れたシック&モダンなインテリア。

「もとは古民家のような家を新築でと考えていたのですが、倍の予算がかかると聞いて結局は断念。協和さんの営業担当、設計担当にご相談したら、こんな感じの家はどうですかと、今のプランを提案していただきまいた。結果的には大満足ですね」

古民家そのものを再現できなくても、インテリアに和のテイストをさりげなく織り込むことによって、モダンで硬質なイメージの中にも「侘・寂」を利かせたくつろぎの生活空間をつくりだせる。T様邸はそのよい見本とも言えます。