とくにこだわったのは、やはりガレージ。ただ自家用車を収納するスペースではなく、リビングダイニングからいつでも愛車を眺められるよう、ガレージをいわばインテリアの一部として プランした点がユニークです。

このアイデアを形にするために、フラットタイプの対面キッチンとダイニングの間に窓を設け、キッチンとダイニングのレイアウトそのものまで配慮しました。

もうひとつの注目ポイントは、外観。こちらでは玄関とインナーガレージを南側、西側に振り分け、スタイリッシュな和モダンスタイルで上手にまとめています。

「玄関とガレージを隣に合わせにしてしまうと、どうしても和の要素を取り入れにくい。外観上も家の表と裏がはっきりと出てしまうのを避けたかった」とは、ご主人様。

もちろん、和モダンテイストへのこだわりはほかにも。例えば西側のルーフバルコニーはあえて腰壁を高く取り、よりモダンな印象に仕上げました。デザイン上のメリットだけではなく、 こうすることで外からの視線を上手に遮ることができるようになります。

また家の南側には縦格子状の玄関引戸を配置し、軒下にはスクエアタイプの小窓を設けることで和の雰囲気をさりげなく主張。さらに玄関にある縦長のニッチや方形のダウンライト など各部の形状も意図的に統一、家具の配色にまで気を使い内装色のコーディネーションを図るなど、住まいの細部に至るまでご主人の趣味が反映された1棟となりました。